第一三共子会社のランバクシーは1日、高コレステロール血症治療剤「アトルバスタチン」の後発品を米国で発売した。今後、半年間にわたって、米国でアトルバスタチン後発品の販売を独占できる権利(FTF)を最大化するため、イスラエルの後発品大手「テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ」米子会社との提携も発表した。世界第1位の大型製品であるアトルバスタチンの立ち上げに成功し、売上確保を図る。
ランバクシーは11月30日、米FDAからアトルバスタチン後発品の略式新薬承認申請(ANDA)に対する販売承認を取得し、半年間の独占販売期間を得た。また、アトルバスタチンの早期浸透に向け、テバ米子会社との提携に合意した。ただ、具体的な提携内容は非公表としている。
契約により、ランバクシーは、テバに対し、発売後半年間の独占販売期間の売上高に応じた一定の対価を支払う。
アトルバスタチンは、ファイザーが「リピトール」の製品名で販売する世界最大のブロックバスター製品。既に米後発品企業の「ワトソン・ファーマシューティカルズ」がファイザーの公認を受ける形で、後発品の米国販売を開始している。