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C型慢性肝炎に待望の新薬

2011年12月21日 (水)

◆C型慢性肝炎に待望の新薬が登場した。田辺三菱製薬が11月に発売したNS3‐4Aプロテアーゼ阻害剤「テラビック」(一般名:テラプレビル)だ。従来のペグインターフェロンα‐2bと抗ウイルス剤「リバビリン」に、同剤を加えた3剤併用療法が可能になる
◆3剤併用療法は、ペグインターフェロンαとリバビリンの併用療法に比べ、ジェノタイプ1のC型肝炎患者に対して、治療効果の改善と治療期間の短縮をもたらす。無効例や再燃例にも効果が期待されている
◆虎の門病院の熊田博光医師によると、3剤併用療法はヒト側の遺伝子であるIL28BがTTだと90%以上の確率で治療でき、TG/GGであってもウイルス側の遺伝子「コア70」に変異がなければ、治療効果は高いとする。C型肝炎治療の個別化医療に道を開く結果だ
◆ただし、3剤併用療法の副作用発現率は100%。田辺三菱では同剤を「安全性対応最重視製品」と位置づけ、全例調査で安全性情報を収集し、医療現場に情報提供していく方針だ。確実な適正使用を求めたい。



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