◆次世代バイオ医薬品と位置づけられる核酸医薬の研究開発で、昨年スイスのロシュが全面撤退を表明したことに大きな衝撃が走った。世界の医薬品市場を席巻するバイオ医薬品は、抗体医薬が時代を築き、進化を続ける一方、研究開発の現場では「ポスト抗体医薬」が真剣に検討されてきた
◆その一つが核酸医薬で、特にRNA干渉を用いたRNAi医薬の成功が注目の的だった。米ベンチャーのアルナイラムをはじめ、メガファーマもこぞって参戦したが、結局DDSの壁に阻まれ、アルナイラムと組んだロシュが撤退する事態となった
◆国内勢では、早くからRNAの新合成法を開発した日本新薬やベンチャーのアンジェスMGが先行。武田薬品も技術獲得や共同研究に着手し、昨年には独自のポテリジェント技術を持ち、抗体医薬に強い協和発酵キリンが参入を表明した
◆日本は核酸合成研究で世界に肩を並べるが、実用化で圧倒的に負けているとされる。ロシュの撤退で厭戦ムードが漂うが、逆に世界中が横一線に並ぶ今こそ、挽回するチャンスと言えるかもしれない。
核酸医薬の研究開発で日本は
2012年02月24日 (金)
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