厚生労働省は、薬局開設者や医薬品販売業者に実施が義務づけられている登録販売者への研修実態調査の結果をまとめた。それによると、ドラッグストア本部などで行う内部研修や、外部研修の実施率や時間数やなどにばらつきが生じていることが分かった。これを受け厚労省は、年間12時間以上の外部研修を受講させることなどを盛り込んだ研修ガイドライン(GL)を作成し、都道府県などに通知した。
調査は、昨年10月から11月にかけて実施。全国3251件の薬局や店舗販売業、配置販売業のうち、回答があった1911件の回答を分析したところ、内部・外部研修ともに実施していたのは22・7%(433件)で、内部研修のみ実施が42・0%(803件)、外部研修のみ実施が14・7%(281件)で外部研修の実施率が低かった。既存業者については、5月31日まで経過措置が設けられており、研修義務がかかっていないが、いずれの研修も行っていないのは20・6%(394件)だった。