日本赤十字社と田辺三菱製薬は、日赤の血漿分画事業と田辺三菱の子会社ベネシスの血漿分画事業を統合した一般社団法人「日本血液製剤機構」を設立し、10月1日から事業を開始することに合意した。
新法人は、昨年6月17日の両社基本合意に基づいて設立されるもので、両社が持つ血漿分画事業を各々が拠出または事業譲渡する。
血漿分画事業は、献血者の善意に基づき無償で得られた血液を原料とするため、日本血液製剤機構は公益性の高さから一般社団法人としてスタートを切り、事業統合で得られるスケール・メリットを生かし、生産段階および供給段階でのコストを低減させ、事業の健全性確保を目指す。
日本赤十字社と田辺三菱製薬は、一般社団法人の社員として係わり、経営にはタッチしない。
今後、新法人では、物流の効率化の検討を必要不可欠とするが、当面、田辺三菱製薬の血漿分画製剤の製造販売会社であるベネシスの製品については、同社が受託して販売を行う。