日本保険薬局協会(NPhA)はこのほど、在宅に関する意識、現状に焦点を当てた「2012年度会員管理薬剤師アンケート報告書」をまとめた。訪問薬剤管理指導業務の実施率は例年調査と比較して漸増傾向にあり、16%の薬局で実施していた。また、実施状況を見ると「20件未満」が全体の7割を占めた。地域別では中四国での取り組みが進んでいる。訪問の実態としては、多くが訪問時の交通費を求めず、訪問しても診療報酬等が算定できない事例が少なくないことが分かった。無菌調剤設備の共同利用はほとんど進んでいなかった。
調査は、1月18日から31日までの間、同協会会員薬局の管理薬剤師を対象に実施。2133薬局から回答が寄せられた。回答薬局のうち処方箋集中度が70%超は1573件(73・8%)、70%以下は558件(26・2%)で例年の調査結果とほぼ同様だった。また、1店舗平均の在庫数は1085・2品目で前年調査より減少、後発品在庫数は横ばいの平均243・9品目だった。
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