漢方医学の普及・啓発活動を行う一般財団法人日本漢方医学研究所(東京港区)は、医師・薬剤師・鍼灸師や医薬学生を対象とした今年度の「漢方医学基礎講座」を今月開講するほか、来月からは「漢方医学講座」もスタートする。いずれも会場は東京日本橋3丁目の東京八重洲ホール。
「漢方医学基礎講座」は、漢方医学の情報を時代に即した形で提供するのが目的で、今年度のテーマは「方函類聚の処方と臨床」。昨年度に引き続き、現在では入手が困難になっている「方函類聚」(浅田宗伯の名著『勿誤薬室方函口訣』に掲載された処方を使用病態別に配列した書)のリプリントをテキストに、同研究所常務理事の足立秀樹氏(あだち医院院長、日本東洋医学会代議員)が解説する。
あす11日から来年2月13日までの8回(基本的に第2木曜日午後7時から8時半まで)で、受講料3万2000円。
「漢方医学講座」は、今年度も引き続き一つのテーマを、現代医学・漢方医学・生薬と薬理という、異なるフィールドのエキスパートから立体的に解説してもらうスタイルで行われる。漢方臨床等の第一線で活躍する講師陣も特色。日程は5月12日、7月21日、11月10日、来年1月19日、3月9日の計5回(各日曜日)で、受講料は一括6万円、また1回のみの参加も可能で、1回1万2000円。認定薬剤師制度の単位取得可能。
両講座とも申し込み・問い合わせは同研究所事務局(TEL03・6809・2454)。詳細等はホームページ(http://japan-kampo.com/)に掲載。