◆日本薬剤師会雑誌のトップページ「視点」は、ここ数年、年頭の児玉孝会長以降は製薬や行政、公的研究機関、薬学教育関係、各種職能団体などの代表者が登場する。日薬が医薬品をライフワークとする組織・人物と幅広く連携している証だ
◆今月号の巻頭を飾ったのは今年度から日本薬学会会頭を務める柴崎正勝氏。会頭就任に当たってのあいさつに続き、6年制下での薬学研究窮状を示し、卒業研究の重要性を訴えている
◆この中で目をひくのは、4年制学生に対する国試受験資格の経過措置存続を求める「私の希望」だ。先の薬学会年会会頭講演等でも、「薬学研究」の将来を憂い、4年制受験制度の存続を強く訴え、波紋が広がりつつあるからだ
◆ただ文中の「卒業研究がしっかり実施できることが、今後の科学者薬剤師の活躍に大きな影響を持つであろう」は、とても大切な指摘だと思う。6年制の理想はまさに科学者薬剤師だったはず。他医療職にない幅広い科学知識、そして研究マインドが、その独自性を支えることを大切にしたい。
科学者薬剤師の育成こそ
2013年05月08日 (水)
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