抗癌剤創薬へ新モデル提唱も
新たな癌研究戦略を議論する「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議」は10日、関係者から意見を聴取した。参考人として出席した国立がん研究センター研究所の吉田輝彦氏は、第3次対がん総合戦略研究の事後評価を踏まえた提言を行ったほか、経済産業省は産業的な観点から、日本の強みや患者視点を生かした抗癌剤創薬の方向性を提示した。
吉田氏は、第3次対がん総合戦略研究を事後評価した2012年度の指定研究「がん研究の今後のあり方に関する研究」(研究代表者:堀田知光国立がん研究センター理事長)について概要を説明。その評価結果では、一次予防、二次予防をめぐって「社会の急速な少子高齢化と癌死亡の急増に追いついていない」と課題を指摘。一次予防、二次予防による癌の発生減少を目標に予防と早期発見の推進に取り組むべきとした。
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