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米国の混乱で国民皆保険制度の良さを改めて実感

2013年10月21日 (月)

◆米国政府の債務上限引き上げ問題は、現地時間の16日に打開のための法案を可決し一応の収拾をみた。17日に迫っていた国債の返済や利払いが不能となる債務不履行(デフォルト)期限寸前の決着となった。法定上限に達している債務上限を来年2月初めまで引き上げ、政府機能の一部停止も解除された
◆米国史上初のデフォルトという最悪の事態は一旦回避されたものの、債務引き上げは4カ月程度。年明けにも危機再燃の恐れが指摘されている。米国のデフォルトは、わが国の経済や社会保障にも大きな影響を与えることから、早期の抜本的解決を望みたい
◆債務上限引き上げ合意を長引かせた大きな要因は、米国の医療保険改革(オバマケア)をめぐる与野党の対立にある。米国民3億人のうち、その3分の1が無保険者のため、米国の大きな課題となってきた
◆今回の混乱は、1961年からスタートした日本の国民皆保険制度の良さを改めて実感する機会になった。わが国でも財源不足が指摘されているが、万難を排して継続してもらいたい。



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