【新製品】13価肺炎球菌ワクチン ファイザー

2013年10月30日 (水)

 沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」を28日に発売した。定期接種で使用する肺炎球菌ワクチンは、既存の6価ワクチン「プレベナー」から11月1日付で同製品へ切り替わる。国内の疫学データから新製品の日本における小児期侵襲性肺炎球菌感染症に対する血清型カバー率は約70%へ拡大するとみられる。

 プレベナー13の血清型には、2010年に発売した「プレベナー」の7種類(4、6B、9V、14、18C、19F、23F)のほかに、6種類(1、3、5、6A、7F、19A)が含まれている。新たに加わった血清型のうち特に19Aは、世界的に増加傾向にあり、薬剤耐性の比率が高い。日本でも脅威になっているため、有効な予防手段として新製品が期待されていた。

 海外では世界120カ国以上で承認され、米・英・独・仏を含む74カ国が定期接種に導入。19Aをはじめとする追加6種類の血清型によって侵襲性肺炎球菌感染症が減少したことが示されている。

 標準的接種スケジュールは既存品と同様に生後2、4、6カ月齢で3回の初回免疫接種を行った後、生後12~15カ月齢の間に4回目を接種する。既に既存品を接種している場合にも接種スケジュールの途中で新製品に切り替えることが可能。さらに、既存品の接種を完了した小児には、新製品が含む六つの血清型に対する抗体獲得を目的として補助的追加接種が任意で認められる。



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