奈良県、奈良県立医科大学が主催する「漢方薬シンポジウム2013」が、9日に奈良県文化会館で開催され、約700人の関係者や市民が集まった。奈良県では2011年から、広く県民を対象として薬草や漢方薬を題材としたシンポジウムを毎年開催し、普及・啓発事業を行っている。3回目となる今回は、「体を温める大和当帰」をテーマに、「体を温める当帰は中高年の味方」「奈良は良質な当帰の一大産地」という点を前面に打ち出す形で紹介。薬草や漢方薬が国民の生活にどう生かせるのか、良質な当帰の安定供給などについて、漢方の専門家らによる講演やパネルディスカッションが行われた。
日本人の体質にも最適‐適切な医療提供に不可欠
基調講演では、鹿野美弘氏(元富山大学和漢医薬総合研究所教授)と、渡辺賢治氏(慶應義塾大学教授・奈良県立医科大学客員教授)が、当帰の現状や当帰を含む漢方薬の効能などの話題を提供した。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。