厚生労働省は26日、接種勧奨を一時中断している子宮頸癌ワクチンについて、海外から専門家を招いた意見交換会と厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を相次いで開いた。部会では、前回にワクチン副反応の原因を「心身の反応」としたことに関して参考人から意見を聞いたが、最終的判断は、現在作成中の報告書を待つこととし、接種勧奨の再開の結論は再び先送りとなった。
意見交換会では、米ミルフォード病院のシン・ハン・リー氏が、子宮頸癌ワクチンの投与後に死亡した患者を検査した結果、HPVのDNAが検出されなかったとし、「ワクチンのアジュバントによる脳の炎症反応は、心身の反応とは言えない」との見解を表明。元東海大学医学部教授の堺春美氏も、ワクチン投与が副反応の要因と同調した。
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