
グラクソ・スミスクライン(GSK)は、3色ストライプが特徴の「アクアフレッシュ」、知覚過敏に対応する「シュミテクト」など有力オーラルケアブランドを展開しているが、新たに歯槽膿漏予防に向けた新ブランドを投入する。4日から発売する薬用ハミガキ「カムテクト」「カムテクトホワイトニング」(医薬部外品)で、殺菌・抗炎症成分と、歯垢を効果的に除去する清掃剤のEFP(エクストラファインパウダー)により、歯肉炎・歯槽膿漏を予防する。「カムテクト」は出血が気になる人に向け、GSKが日本独自に開発した新ブランドで、シンプルで分かりやすいコンセプトとネーミングにより、オーラルケアカテゴリーでの早期浸透を目指す。
同社が行った調査(対象2482人)で、歯ぐきから出血したことがあるかを聞くと、38%が「現在出血している」、45%が「過去に出血したことがある」と回答するなど、日本の成人の8割強が歯磨き時の出血を経験していた。そして今も出血しているという人に、その頻度を聞くと、「ほぼ毎日」が11%、「2~3回に1回」と「1週間に1回」が各23%で、合わせて6割弱が1週間に1回以上出血しているという結果であった。一方で、出血していた人の多くが具体的なオーラルケアの対処をしておらず、出血を歯槽膿漏の兆候の一つと認識していないことが示された。
「カムテクト」は、歯牙喪失のプロセス(歯垢付着、増殖、炎症)の中で起こっているメカニズムに着目。歯垢除去・殺菌・抗炎症という三つのアクションで対応する。エクストラファインパウダー(清掃剤、炭酸水素ナトリウム)配合の歯磨剤が、より効果的に歯垢を取り除き、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)による殺菌作用と、MAG(グリチルリチン酸モノアンモニウム)による抗炎症作用で、歯肉炎・歯槽膿漏を防ぐ。さらにフッ素配合で、毎日の歯磨きで虫歯も予防する。115g、オープン価格。
「カムテクトホワイトニング」は、歯の白さが気になる人にお勧めの製品で、ホワイトエクストラファインパウダー(清掃剤、炭酸水素ナトリウム、含水ケイ酸)のほか、IPMP、MAG、フッ素を配合している。105g、オープン価格。なお、両製品ともアース製薬からの発売。
マーケティング面では、歯磨きする時の出血が歯槽膿漏のサインの一つであるという“気づき”を与えるエンド提案など、シンプルかつインパクトのある店頭展開を進めていく。CMについては、今春から7月までの4カ月間で、4000GRPを大量放映していく計画で、認知向上と試用促進を図っていく。