アステム(本社大分市、社長吉村恭彰氏)は29日付けで藤村薬品(本社長崎市、藤村昌憲氏)の発行済株式の50.3%(151万株)を取得し、連結子会社化すると発表した。両社は2005年12月以来、アステムが藤村薬品の株式の33.3%を取得する資本・業務提携を締結。今回さらに17%の株式を取得することで提携関係をさらに強化する。
提携強化の成果として、営業エリアが九州・沖縄全域に広がるほか、佐賀県の一部の重複エリアが解消。基幹システム統合による仕入れ・物流、営業施策の共同化を図ることで、経営効率や間接部門での業務品質の向上を期待する。
藤村薬品は、長崎県と一部佐賀県で営業を展開する。長崎県でのシェアはトップ。薬粧部門は1998年10月のアステムヘルスケア(アステムの子会社)設立時に営業権を譲渡するなど関係は深かった。
アステムの従業員数1531人、07年度の売上高2514億円、藤村薬品は181人、212億円。