11月19日に理研公開シンポジウム・遺伝子発現解析から転写産物解析へ~CAGE法を用いた、新たなトランスクリプトーム解析事例と実際~ 理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター

2014年10月10日 (金)

開催日時

2014年11月19日(水)13:00-17:30

会場

理化学研究所 横浜キャンパス 交流棟ホール
http://www.clst.riken.jp/access.html#Yokohama

概要

日本語では遺伝子発現解析(Gene Expression Analysis)、英語ではTranscritpome Analysis(網羅的転写産物解析)。
日本語は、遺伝子発現と転写産物の区別を曖昧にして同じように扱ってきました。理想的な網羅的転写産物解析とは、細胞に含まれる転写産物すべての全長配列読みとその数を計測することです。残念ながら、これまでの技術ではこれは実現不可能です。
しかし、それに代ってENCODE(Encyclopedia of DNA Elements)とFANTOM5(Functional Annotation of the Mammalian genome)で採用され成果を挙げた方法が、網羅的転写開始点解析(Cap Analysis of Expression Analysis, CAGE)法です。
今や伝統的な「遺伝子発現解析」から決別して、網羅的転写産物解析へと目を向ける時代がやって来たのです。
本シンポジウムでは、CAGE法を用いた研究事例(大規模プロジェクトのものから、少数サンプルの解析による対象を絞った研究まで)を中心に、CAGE法の原理、CAGEライブラリ作製とデータ解析方法について紹介します。

参加費

無料(懇親会:2000円程度)

参加申し込み

下記URLの中の申し込みフォームよりお願いいたします。
URL:http://www.clst.riken.jp/event/2014/gene-analysis.html
締切:11月10日までにご登録ください。

プログラム(変更となる場合があります。)

13:00-13:05 オープニング

理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター機能性ゲノム解析部門 部門長
 ピエロカルニンチ

13:05-14:00 第1部 転写産物解析最前線

「研究の最新動向とFANTOMプロジェクト」
機能性ゲノム解析部門 ピエロカルニンチ

「解析技術と手法の比較」
社会知創成事業 予防医療・診断技術開発プログラム/情報基盤センター 予防医療・ゲノミクス応用開発ユニット 川路英哉

「質疑応答」

14:00-14:15 休憩
14:15-15:55 第2部 CAGE法を用いた解析事例

「肝臓がんで発現上昇するnon-coding RNA」
機能性ゲノム解析部門 橋本浩介

「子宮頸癌の進展に関わるトランスクリプトーム解析」
東京大学医学部産婦人科学教室 田口歩、長阪一憲

「5’UTRを介した植物翻訳制御機構の解明」
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 山﨑将太朗

「CAGE解析を用いて植物におけるストレス環境下での翻訳制御メカニズムに迫る」
大阪大学大学院薬学研究科 松浦秀幸

「緑内障の病態解明と創薬のための網羅的遺伝子解析」
東北大学医学部医学系研究科 眼科学分野 安田正幸

15:55-16:15 休憩
16:15-17:25 第3部 CAGE解析の実際

「実験を始める前に」
社会知創成事業 予防医療・診断技術開発プログラム 伊藤昌可

「CAGEライブラリ作製のポイント」
機能性ゲノム解析部門 村田光義

「基本的なデータ処理」
機能性ゲノム解析部門 田上道平

「データ解釈のための一歩進んだ解析」
機能性ゲノム解析部門 粕川雄也

17:25-17:30 クロージング

理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター
機能性ゲノム解析部門 ゲノムネットワーク解析支援施設 施設長 近藤直人

シンポジウム後、理研内にて懇親会を計画しています。多くの方のご参加をお待ちいたしております。

問い合わせ先

独立行政法人 理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター
機能性ゲノム解析部門 シンポジウム担当
〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-22
Tel:045-503-9237
E-mail:LSA-support@gsc.riken.jp



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