千葉大学病院は、10月28日から院外処方箋への検査値表示を開始した。従来のA5の処方箋用紙をそのまま利用し、別紙として16項目の検査値を出力。全ての処方箋に共通の固定検査値に加え、添付文書の「禁忌・警告」欄に記載のある検査値を薬剤ごとに表示する。これにより、薬局でも禁忌を回避したり、重篤な副作用の発現防止に役立てたい考え。さらに、製薬企業の医薬情報担当者(MR)には、遠方の薬局薬剤師と情報共有するための橋渡し役を求め、適切な医薬品情報提供活動を促していく。
千葉大病院は、2011年11月から院内における入院処方箋への検査値表示を先行的に実施してきた。腎機能に応じて投与量調節が必要な薬剤について、入院処方箋に「腎」マークの印字を開始したところ、疑義照会件数が大幅に増加。禁忌・警告の回避、腎機能による用量調節等、これまでチェックできていなかった検査値に関する疑義照会が可能となった。
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