胃酸が出過ぎると胃の痛みが生じたり、胃酸が逆流して胸やけ・むかつきが生じやすくなる。こうした症状が最近増えていることから、ロート製薬では胃腸薬の総合ブランド「パンシロン」の新製品として、「パンシロンキュアSP」「パンシロンキュアSP錠」(第2類医薬品)を25日に新発売した。これまでの「パンシロンキュア」に、新たに速効性制酸剤の炭酸水素ナトリウムと健胃生薬チンピ末を配合。処方強化により胃痛や胸やけ等への効果を高めた。
ロート製薬が行った調査(対象150人)では、直近1年間で感じたことのある胃の不快症状(複数回答)を挙げてもらったところ、最も多かったのが「胃の痛み」で43%、続いて「胸やけ」41%、「むかつき」34%、「吐き気」31%などであり、多くの人が胃痛や胸やけを感じていたという。
そこで同社では、胃痛だけでなく“胃酸逆流などによる胸やけ”に着目。現代人のための新たな胃腸薬として、サッと溶ける顆粒タイプの「パンシロンキュアSP」、飲みやすい錠剤タイプの「パンシロンキュアSP錠」をリニューアル発売し、新規ニーズ開拓を目指した。
[1]ピレンゼピン塩酸塩(M1ブロッカー)による胃酸分泌抑制[2]今回新たに配合した炭酸水素ナトリウムを加えた三つの速効性制酸剤と持続性制酸剤が、既に出てしまっている胃酸を中和して胃酸の攻撃力を弱める[3]胃粘膜修復・保護成分(アルジオキサ)配合──という“トリプルアクション”が、胃痛・胸やけなどの症状に効果を発揮し、さらに新配合の健胃生薬チンピ末が弱った胃の働きを高める。
顆粒は成人(15歳以上)1回1包を1日3回、錠剤は1回2錠を1日3回、それぞれ食前または食後に服用する。食前の空腹時にも食後にも服用できるのが特徴で、例えば「食前の空腹時の胃痛や胃酸過多」「食後の胃酸逆流による胸やけ」といったつらい症状を素早く和らげる。
税別希望小売価格は、「パンシロンキュアSP」が12包950円、30包2100円、「パンシロンキュアSP錠」が30錠950円。