参天製薬は、今年で発売50周年の節目を迎えた一般用点眼薬「サンテドウ」を、パッケージおよび処方を一新し、「新サンテドウα」(第3類医薬品)として新発売した。年齢などによって起こる三つの機能低下(ピント調節機能の低下、涙の分泌機能の低下、組織代謝機能の低下)に対応した処方に改良し、ターゲットとする“アクティブ世代”の目の悩みをケアする目薬として、訴求していく。
読書やスポーツ・旅行などの趣味を楽しみ、そしてパソコンやスマートフォンなどのタブレット端末も使いこなす最近のシニア世代。同社は昨年9月、50~60代の男女2万6963人に行った調査のうち、悩んでいる目の症状としてトップは男女共に「老眼」で、以下は「視力の低下」「目の疲れ」「目がかすむ」「ピントが合わない」と続いた。いつまでもアクティブに過ごしたいと思う一方で、「老眼」と「視力低下」が気になる人が多いことが示された。
「新サンテドウα」は、年齢や目の酷使などによるこれらの機能低下に着目した目薬で、目の疲れや目のかすみ改善に優れた効果を発揮する。「ピント調節機能の低下」に対応するビタミンB12(シアノコバラミン)、ネオスチグミンメチル硫酸塩、「涙の分泌機能の低下」に対応するコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、「組織代謝機能の低下」に対応するビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、L‐アスパラギン酸カリウム──の各有効成分を基準内最大濃度配合。さらに、目の不快なゴロゴロ感(炎症)や、かゆみに対応する成分(グリチルリチン酸二カリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩)も配合した。
液色は、従来と同様の赤色透明で、清涼感度は5段階のうちの3。税別希望小売価格は15mL600円。
「新サンテドウα」の発売に当たり、アクティブなシニア世代に人気のある、エッセイストでタレントの阿川佐和子氏(写真)をイメージキャラクターに起用した。CMでは、図書館のような本に囲まれた中で、『字が細かくて本を読むのが苦手』とする阿川さん。アクティブでいたい瞳に向け、新サンテドウαを利用するという内容で、本人の歌唱による往年のサウンドロゴ「新サンテドウ~♪」を生かしたTVCMは6月以降、全国で放映の予定。
同社ではCMを含め、積極的に広告活動を展開し、「アイケアの啓発および製品認知の拡大を図っていきたい」とする。