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◆一時は、首位と12ゲームも離された阪神タイガース。気がつけば、首位に立つなど好調ぶりが目立つ。もし、優勝となれば巨人のメークドラマを超えるだけに、ファンのボルテージも上がる一方だ
◆シーズン序盤は主力投手の故障や打線の不振が続いた。しかし、岡田彰布監督は交流戦終了後、積極的に若手選手を起用。さらに、「後半戦は倍返しでいこう」と選手に檄を飛ばした。9月には破竹の10連勝を達成し、首位に浮上した
◆岡田監督は監督就任前に、二軍コーチや二軍監督を長く務め、ファーム日本一も達成するなど下積みも長い。今の一軍には岡田監督と共に二軍を過ごした選手も多い。こうした経験からか「若手選手への思いが人一倍強い」という声もある。しかし、若手選手が起用できるのもこうした経験の蓄積からだ。「経験は物を言う」を実践するのが岡田監督だろう
◆12日に突然、安倍首相が辞任を表明した。戦後生まれ初の首相誕生に政権への期待は大きかった。しかし、今振り返ると、経験不足ばかりが目立った。「経験は物を言う」。安倍首相にもまたこの言葉がぴったり当てはまる。