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中枢神経興奮剤「リタリン」‐乱用防止でうつ病の適用を削除へ

2007年9月21日 (金)

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 中枢神経興奮剤「リタリン」(一般名:塩酸メチルフェニデート)の乱用が多数発生していることなどから、ノバルティスファーマは、難治性・遷延性うつ病に対する効能効果を削除する方向で検討している。すでに厚生労働省やうつ病関係の学会との話し合いを進めており、相談結果をもとに、今後の方針を決定する意向だ。

 リタリンは、睡眠障害のナルコレプシーや難治性うつ病などの治療薬として使用されており、1958年に発売された。ただ98年には、有効性と安全性の観点から、通常の抗うつ薬では効果が不十分な難治性・遷延性うつ病に対する抗うつ薬と併用する薬剤に、適応が変更された。

 リタリンの作用機序は、シナプス前部でモノアミン類の放出を促進し、再取り込みを抑制することによって、神経伝達物質であるドパミンやノルエピネフリンの脳内シナプス間隙における濃度を上昇させ、その結果として脳の一部の機能を活性化するとされている。その薬理作用から、中枢神経系を刺激して、覚醒作用や気分を高揚させたりする場合があり、薬物依存(乱用)が問題となっていた。また、食欲抑制作用があることから「やせ薬」としての使用もみられるという。

 乱用によって、覚醒剤乱用と同様の幻覚妄想を引き起こすことから、ノバルティスでは医師に向けて「適正使用のお願い」を出すなど、啓発を行ってきた。ただ、現状では依然として薬物依存・乱用を疑わせるような例がみられているようだ。

 このためノバルティスファーマでは、SSRIやSNRIなどのうつ病治療薬が登場していることなどを踏まえ、うつ病に対する適用を削除する方向で、「リタリン」の医療現場での治療上の位置づけなどについての情報を収集している。収集した情報をもとに、うつ病に対する適用を削除するか否かを決定することにしている。

 うつ病が削除されれば、リタリンの適応症はナルコレプシーのみとなる。ナルコレプシーについては脳波検査などで確かな診断ができることから、不正使用につながりにくい背景がある。

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