◆農作物に甚大な被害をもたらす害虫である植物寄生性センチュウの行動パターンを微小空間内で簡単に定量解析する手法を、名古屋大や神戸大などの研究グループが開発した
◆マイクロ流路と呼ばれる透明なゴムのチップ表面に作った溝に、特定条件のゲルを満たすことで土壌を模倣した環境を作り出し、その中で大量のセンチュウの行動を一度に効率よく定量解析するというもの。サツマイモネコブセンチュウが硝酸カリウムに対し、高い濃度勾配を回避する一方、低い濃度勾配を好むことを発見した
◆この手法は様々な種類のセンチュウへ応用でき、農産物や農産物の増産や環境・エネルギー問題、さらには在宅癌診断用チップへの応用が期待されている
◆癌診断としては、人間の神経系や遺伝メカニズムを理解する上で有用なモデル動物であるC・エレガンスが注目されている。九大理学部の研究グループは、C・エレガンスが癌患者の尿の匂いを嫌い逃げる行動を発見し、実用化を目指した研究を進めている。今後の動向が注目されるところだ。
センチュウの行動パターン解析手法を開発
2015年08月12日 (水)
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