日本薬史学会は11月21、22の両日、同学会2015年会と日・中・韓国際薬史フォーラムを奈良市内で開催した。同会のグローバル化を期した国際シンポジウムでは、日本、中国、韓国における朝鮮人参の栽培、流通の歴史についての報告が相次ぎ、今後の薬学の進歩と発展に寄与する意義深い学会となった。また、市民公開講座では、薬師寺管主の山田法胤師が、「医薬の仏 薬師瑠璃光如来と薬師寺」をテーマに講演し、300人の参加者が熱心に聞き入った。
開会のあいさつに立った村岡修年会長(近畿大学副学長・薬学部長)は、「国産生薬栽培の伝統を維持・継承する大和の薬の歴史は、とりもなおさず日本の薬の歴史の原点でもある。それに因んで今年の年会のメインテーマを“まほろば大和の薬と歴史”とした」と説明。その上で、「今回の企画が参加者にとって実り多いものとなることを祈念したい」と述べた。
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