iPS細胞関連の技術を支援するiPSポータル(京都市)は、アンメット・メディカル・ニーズの治療薬開発支援を目的に患者の血液から作ったiPS細胞(アルツハイマーiPSパネル)の販売を今秋から開始する。血液を原料とする製品の販売は、血液法で厳しく規制されており、これまで血液製剤のみ認められていた。京都府の協力を得て今年2月、同社が「血液由来特定研究用具製造事業」の国家戦略特別地域の企業に認定されたことで、日本初の血液由来iPS細胞の提供が可能になった。
iPSポータルは、2014年7月に、京都大学発ベンチャー、「iPSアカデミアジャパン」の特許以外の業務の譲渡を受けて設立された。
「大学と事業会社の間に位置し、iPS関連事業がより早く、より幅広く育てるポータル(玄関口)として寄与し、患者に役立つ」を企業理念とする。主な業務は、iPS関連機器、ツール、試薬、培地等の評価受託・共同開発・販売など。
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