米オラクル・コーポレーションは、患者が身につけたウェアラブル機器から血圧や脈拍、活動量などをリアルタイムにクラウドサーバーへと集積するインターネット・オブ・スイングス(IoT)を導入し、患者から直接収集したデータを薬剤評価に活用する臨床試験の実現に挑んでいる。ヘルスサイエンスグローバル事業部のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのスティーブ・ローゼンバーグ氏は、本紙のインタビューに応じ、「オラクルはクラウド技術に強く、患者の遺伝子データやリアルワールドデータ、日常での活動状況も含めてクラウド上に集積させ、一元管理することができる」と強調。デバイスメーカーとの提携を通じて、ヘルスケア領域でIoTを試行導入し、いずれは臨床試験への応用を目指す。
製薬企業の臨床開発をめぐっては、紙の症例報告書(CRF)からEDC-CRFへの普及が進み、治験の電子化が加速している。同社は、世界でも有数のクラウド大手企業で、クラウドを基盤に治験に参加した被験者のCRFをインターネット経由で収集するEDCシステム「インフォーム」などの臨床試験支援ソリューションや、「アーガス」に代表される安全性情報管理ソリューションを提供し、臨床試験の計画から実施、解析まで切れ目なくサポートできる体制を持つ。
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