◆先日の臨床薬理学会では後発薬の添付文書を比較した結果、先発薬に比べて用法や効能に違いのあることが報告された。薬物動態パラメータ値も4倍近い差があったとされ、こうした事実が添付文書の比較で明らかになった意味は小さくない
◆後発薬の普及促進で最大の焦点である、医療現場の不信感とは一体何なのかを考える上でも決して無視できない事実だ。医療現場から聞かれる後発薬への不信感は、使用実感から来る肌感覚に近い。しかし、この肌感覚が残される限り、後発薬を標準とする処方せん様式に変更しても問題解決にはならない気がする
◆各地で溶出試験等を第三者機関に依頼する動きが出てきたのも、医療現場の肌感覚が変わらない限り普及しないとの判断があると思われる。客観的な裏づけデータがあれば医師、薬剤師の大きな判断材料になり、患者の安全にもつながるはずだ
◆いま、後発薬をめぐる賛成・反対論はあっても、誰もが納得できる後発薬の普及策とは何なのかという議論はほとんど見られない。服用する患者の安全を考えるという大前提に立ち、今こそ徹底した議論を行うべき時だ。
後発薬の添付文書、先発薬に比べ用法等に違いのあることが報告
2007年12月05日 (水)
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