
桂氏
医薬品原薬メーカーの桂化学は、少量原薬に照準を合わせ、“グローバルニッチAPI”として、海外市場に攻勢をかける。ジェネリック医薬品の普及で原薬製造の国内外部委託市場は数量ベースでは拡大する一方、価格競争力のある海外メーカーから原薬を調達するケースが増加し、空洞化に対する懸念も強い。桂良太郎社長は、本紙のインタビューに対し、日本の原薬メーカーとして、「日本のAPI企業しかできないことをやっていきたい。価格競争に巻き込まれずに、品質が大事とされる製品を狙いにいきたい」と述べ、少量で高付加価値型の原薬をグローバルに展開し、海外市場で存在感を示していきたい考えだ。
同社は、1948年に桂廣太郎氏が設立した桂化学研究所を前身に、51年5月に現在の社名で事業を開始。神奈川県座間市の相模工場で原薬・中間体の製造を行っている。高度な技術を必要とする少量原薬製造を得意としており、点眼薬や注射剤の原薬に強いのが特徴。既にレボカバスチンやプロペリシアジンなど12品目で実績がある。
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