インフルエンザ感染症患者を対象とした新規キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤「S-033188」の国内第II相試験の結果、Cox比例ハザードモデルを用いた検討では、プラセボに対するインフルエンザ症状消失期間の短縮は認められなかったが、ジェネラライズド・ウィルコクソン法では実薬群の3用量で有意な短縮を認めた。同剤は厚生労働省から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、塩野義製薬では、今年度中にグローバル第III相試験を開始し、日本では最速で17年度内の申請を予定している。
同試験では、A・B型インフルエンザウイルス感染患者400例を対象に、プラセボと「S-033188」10mg、20mg、40mg単回経口投与として各群100例投与し、インフルエンザ症状消失期間とウイルス力価の推移を確認した。ウイルス力価についても、いずれの用量においても投与翌日、2日後時点でプラセボに比べ、有意に減少させた。
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