医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団=エキスパート研修会(専門コース)「偽造医薬品の侵入をいかに防ぐか―偽造医薬品から患者さんをいかに守るか」を4月28日午後1時から、東京渋谷の日本薬学会長井記念ホールで開く。
今年1月、奈良県の薬局でC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が発見された。この偽造医薬品の発見は、欧米と比べても医薬品流通管理が格段に適正に行われていると考えられてきたわが国の関係者に大きな衝撃を与えた。
わが国においては、インターネットによる個人輸入等を除けば、欧米諸国で大きな問題となっている偽造医薬品は長い間見つかっていなかった。しかし、今回の事例のように、高い効果を有する高額な医薬品が増えており、今後も同様の事件が発生する可能性がないとはいえない。また、欧米諸国と比べ、わが国への導入の必要性が低いと考えられてきたGDPの導入の必要性についても、今回の事例は影響を与える可能性もある。
今回の研修会では、日本国内外の偽造医薬品の問題に詳しい2人の専門家と、GDPの問題に詳しい専門家を招き、それぞれの講演を予定しているほか、総合討論で、今後のわが国を取り巻く環境やGDP導入の必要性等について議論していく。