ペプチドリームと塩野義製薬、積水化学の3社は、特殊ペプチド原薬の研究開発、製造、販売を行う新会社設立に向けた検討を開始したと発表した。低分子医薬、抗体医薬に続く創薬技術でもある中分子創薬をめぐっては、世界各国で特殊ペプチド医薬品での主導権争いが始まっており、3社はオールジャパン体制で特殊ペプチド原薬を低コストで安定供給する体制を確立していく必要性があると判断。3社のほか、化学メーカーも10社程度参画する予定で、新会社の設立時期や経営体制、資本・資金計画などの詳細な内容は8月上旬以降に発表する見込みだ。
ペプチドリームは、特殊ペプチド医薬品の開発を進めており、国内外の製薬企業17社と提携している。臨床開発段階に進んでいる品目もあり、特殊ペプチド原薬の安定的な供給体制の確立に対するニーズが高まる一方、現時点で高精度で安定・大量に特殊ペプチド原薬を供給できる製造受託メーカーは世界的に見ても存在していない。国内に存在する各種最先端技術を戦略的に集約することで特殊ペプチドの原薬製造体制を確立し、世界初の特殊ペプチド原薬CMOの設立を検討してきた。
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