各社ワクチン・癌が拡大‐特許切れからの成長回帰も
外資系製薬大手の2017年中間決算が出揃った。診断薬を含むドルベース売上ではスイス・ロシュが首位に浮上。英アストラゼネカと米ギリアドサイエンシズが二桁減となったが、他はおおむね堅調だった。各社が扱う製品群では、ワクチンやオンコロジー領域での拡大が目立った。独ベーリンガーインゲルハイムが27%増と高成長を果たし、仏サノフィや米メルク、英グラクソスミスクラインなどが成長路線へ回帰している。米アッヴィの抗リウマチ薬「ヒュミラ」は二桁成長を果たし、売上トップを堅持しそうだ。
スイス・ロシュ
ロシュは、5%増の263億スイスフラン(CHF)と堅調に推移した。
医薬品事業では5%増の205億CHF。主力品では抗癌剤「ハーセプチン」が1%減の34億CHFとなったが、抗リウマチ薬「マブセラ/リツキサン」は3%増の38億CHF、抗癌剤「アバスチン」は3%増の35億CHFと堅調に推移した。
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