これまで花粉症、かぜ・インフルエンザ対策などが主流だったマスクは、PM2.5問題がクローズアップされたこともあり、ここ数年は“高機能”な製品が相次いでいる。一方で用途やシチュエーションに応じて使い分けする人も増えており、機能性と共に使用感も重要な要素となっている。今年も最需要期に向け、興和、ユニ・チャーム、ピップといった主要メーカーが、様々な機能を付加した新製品を続々と投入している。

興和は今月から、機能性と快適性を追求した「三次元マスク」シリーズの新製品として、超極密なナノ繊維を網目状に組み合わせた“ナノ繊維フィルター”を採用した「三次元高密着マスクナノ」のほか、高フィット性能と高加湿パッドで潤いを長時間キープする「三次元のどに潤いマスク」、ミントの爽快さが長時間持続する「三次元マスクミントの香り」を新発売した。
このうち「三次元高密着マスクナノ」は、ナノ繊維フィルターと帯電フィルターを採用し、空気中の微粒子99%カットのフィルター性能を維持したまま、息がしやすくなった。さらに「新型4方向プロテクト構造」「ダブルΩ加工&マウスバー」が、マスクと顔の隙間をブロックし、口の動きに柔軟に対応するので、微粒子の侵入を妨げると共に息苦しさがない。ふつうMサイズ・小さめSサイズ・こども用サイズがあり、各5枚入りオープン価格。

ユニ・チャームは、隙間を作らない・ウイルス飛沫が中に入らない一般用の“使い切り立体形状マスク”として発売以来、高い支持を得ている「超立体マスクかぜ・花粉用」を改良し、8月下旬より新発売した。
同社によると「マスクは人混みや通勤時の電車での使用が増加しており、長時間つけていても耳が痛くない、ムレない、息苦しくないことが求められている」という。こうした使用実態やニーズの変化に対応し、「超立体マスクかぜ・花粉用」の改良を行った。
新機能の「息ラク感アップフィルタ」を搭載し、通気性がさらにアップしたほか、「99%カットフィルタ」で0.1~1.0μmまで小さな微粒子をしっかりブロックする。そして耳に負担をかけない新形状の「やわらかストレッチ耳かけ」で、長時間つけても耳が痛くならない。小さめ・ふつう・大きめの各サイズ共に、7枚入りオープン価格。

ピップは11日から、プリーツガードマスクシリーズの基本機能であるウイルスカット機能や、耳への負担を和らげる設計はそのままに、呼吸を快適にできるPEワイヤーを採用した「プリーツガード呼吸快適マスク」、ウイルス・花粉対策をしながら肌の保護がしっかりできる「しっとり美容保湿マスク」を、それぞれ新発売した。
同社が「マスク購入時の重視点」について調査を行ったところ(対象491人、複数回答)、「耳が痛くならないこと」「呼吸がしやすいこと」「フィルター性能が良いこと」が上位に挙げられたという。
新発売の「プリーツガード呼吸快適マスク」は、プリーツ構造とPEワイヤーがマスクが口に貼りつくのを防ぎ、空間をキープして呼吸を快適に保つ。静電フィルター(99%カットフィルター)採用で、花粉・ウイルスの飛沫をブロックする。耳への負担をやわらげる平ゴムひもを採用、携帯に便利で衛生的な個包装で、ふつうサイズ7枚入り、オープン価格。
「しっとり美容保湿マスク」は、シルク生まれの潤い成分セリシン(繭から抽出された希少な天然潤い成分で、肌に浸透しやすい特徴がある)を配合した“うるぷるフィルター”と“モイストシート”によるWの保湿効果が特徴。ウイルス飛沫・微粒子・花粉を99%カットするフィルター、つけ心地のやさしいゴムひもを採用し、3枚入り、オープン価格。