複数の前治療歴のあるALK陽性またはROS1陽性の進行非小細胞肺癌(NSCLC)を対象とした次世代ALK/ROS1阻害剤「ロルラチニブ」の第II相試験の結果、肺腫瘍や脳転移に対する有意な抗腫瘍効果を示したことが、横浜市で開催された世界肺癌学会議で発表された。今回の結果は、ALK阻害剤に抵抗性を示す変異腫瘍に奏効するもの。ロルラチニブは、1剤以上のALK阻害剤による前治療歴を有するALK陽性転移性NSCLCで米FDAからブレークスルー・セラピーの指定を受けており、開発を行うファイザーでは今後、第II相試験データをもとに、FDAを含む各国の規制当局と協議を行う予定だ。
同試験は、脳転移がない、または無症候性の脳転移を有する患者275人を対象に、ロルラチニブの抗腫瘍活性と安全性を検討。主要評価項目として独立中央判定に基づく客観的奏効率(ORR)と頭蓋内ORRを設定した。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。