ツムラは今月から、OTC漢方製剤39処方のパッケージを全面リニューアルし、新発売した。約20年ぶりとなる今回のパッケージ刷新に関しては、アートディレクションに細山田光宣氏(細山田デザイン事務所代表)を起用し、これまでの医薬品業界になかった新たな視点で、潜在ニーズに的確に訴える視点を取り入れた。同社では「“使える・伝わる”をコンセプトに、また“正しく”をキーワードに掲げ、創業以来培ってきた経験を基に、OTC漢方でセルフメディケーションに貢献したい」としている。
新パッケージの特徴としては、[1]ツムラ漢方の特徴である製品番号を前面に大きく表記し、裏面には処方の詳しい情報を記載[2]飲み忘れ防止を目的に「1日2回服用」を前面に大きく表示した[3]中身が分かるよう顆粒剤の写真を掲載し、飲みやすさをアピールした──という大きく三つが挙げられる。
このほか、前面には「ツムラ漢方 TSUMURA KAMPO」を明記。英語表記部分には箔を入れることで、視認性を向上させた。上面には服薬アドヒアランスをより良くするために、服用回数を大きな文字で見やすく表示。また裏面には、ツムラのウェブサイトにつながるQRコードも掲載した。
同社は今年4月10日で創業125周年を迎えるが、パッケージ側面には『「自然と健康を科学する」1893年の創業以来、ツムラは日本独自の漢方を追究し健康を創造してきました。漢方本来の味と香りを大切にするため顆粒にこだわっています』と、顆粒へのこだわりを写真と共に説明している。
今回、39処方全てのパッケージを刷新すると共に、16日からツムラOTC漢方のブランドサイトを新たに設ける。このウェブサイト「LIFE with KAMPO 漢方のある暮らし」(http://www.tsumurakampo.jp/)では、映画監督の安藤桃子氏や、作家・アーティストの大宮エリー氏などが「漢方のある暮らし」をテーマに様々なコンテンツを発信していく。日常生活の中に「漢方」を取り入れている人たちへのインタビューを通して、漢方との上手な付き合い方や、漢方のある暮らしがもたらすメリットについて、分かりやすく丁寧に伝えていく。