コンドームは避妊だけでなく、エイズを含む性感染症予防に有効だが、まだまだ恥ずかしさが伴い、具体的な教育も難しいのが現状といえる。総合医療品メーカーのジェクスでは、「グラマラスバタフライ」ブランドをはじめとした豊富なコンドーム製品群を展開する一方で、性感染症予防等の情報発信にも注力している。同社は先月、オリジナル設計のジェルがたっぷり付いた仕様で、ストレスフリーな使用感にもこだわった新ブランド「HORNET(ホーネット)」を新発売した。若者層の意見も取り入れて開発されたもので、「コンドームをより身近に感じてもらいたい」と期待を示す。
「ホーネット」は、ショッパーとなった大学生の対面調査の中で、コンドーム自体に抵抗感があり、店頭で購入することも恥ずかしいという意見を取り入れ、より抵抗を少なくすることを考慮した。また、セックス自体が恥ずかしいと感じる日本の文化があるため、それを肯定的に感じられて、男性が店頭でも購入しやすいパッケージデザインの開発も目指した。
新ブランドのシンボルマークは“スズメバチ”で、日本やヨーロッパにおいても古くから神聖で縁起のある生き物とされてきた。ジェクスでは、「恋愛も趣味にもこだわり、彼女の気持ちも離さない、クールに熱く攻めたい人のためのコンドームで、『攻めて守る、強くて優しい』シリーズに育ってほしいという願いを込めてネーミングした」という。
「ホーネットスタンダード」は、通常ゼリーの倍のゼリー量をコンドームの先端(女性側・外側)に塗布することで、初心者でもスムーズに、スマートに挿入することができるストレスフリーな使用感の設計。ゼリーにはマリンコラーゲン、ヒアルロン酸Naを配合している。
「ホーネットリアル」は、いつもと違う自分を演出したい時に最適。コンドームの先端(男性側・内側)の密着ゼリーで、ぴったりフィットする“スーパーリアル形状”の吸着感&密着感が特徴。
「ホーネットフレッシュ」は、スタンダードのコンドームにも慣れてきた時や、少し気分を変えたいという際に最適。たっぷり濃い持続ゼリーには、マリンコラーゲン、ヒアルロン酸Naのほか、メントールを配合している。
3製品ともラテックス製薄型0.03mm台で、無着色。各8個入り、オープン価格。
同社では「ホーネットブランドは、持っていることでセンスがいい、使っていることでカッコイイと友だちにも自慢でき、コンドーム使用に意識が高い若者たちの文化やライフスタイルに溶け込みながら、一緒に成長させていきたい。同品を通じて、コンドームをより身近に感じてもらい、コンドームの恥ずかしいものというイメージを払拭し、性感染症や意図しない妊娠がない社会を広げていくことを目指したい」とする。