18日付新発売
ファイザー日本法人は、再発・難治性のCD22陽性急性リンパ性白血病(ALL)を適応とする抗CD22抗体薬物複合体(ADC)「ベスポンサ点滴静注用1mg」(一般名:イノツズマブ・オゾガマイシン)を新発売した。CD22標的のADCでは国内初となる。
ベスポンサは、ほぼ全てのB細胞性ALLの癌細胞に発現している細胞表面抗原のCD22を標的とするADCで、CD22抗体と細胞傷害性化合物「カリケアマイシン」で構成されている。ベスポンサがB細胞性ALLの癌細胞のCD22抗原と結合すると、細胞内に取り込まれ、細胞傷害性を有するカリケアマイシンが放出されて細胞を破壊する。単剤を週に1回、1時間以上かけて点滴静脈内投与するため、外来での投与も可能だ。
ファイザーは、ベスポンサの発売で、血液癌領域で慢性骨髄性白血病治療薬「ボシュリフ」や急性骨髄性白血病治療薬「マイロターグ」と合わせ、血液癌領域に三つの製剤を揃えた。昨年、血液癌グループと固形癌グループの二つに営業組織を再編しており、情報提供活動を強化している。