18日付新発売
アストラゼネカ日本法人は、既存治療では喘息症状をコントロールできない難治性の気管支喘息治療薬の抗IL-5受容体α抗体「ファセンラ皮下注30mgシリンジ」(一般名:ベンラリズマブ)を新発売した。同社初の呼吸器領域の生物学的製剤となっている。
ファセンラは、ADCC(抗体依存性細胞傷害)活性により、ナチュラルキラー細胞が血中、気道の好酸球を直接的で速やかに除去する針刺し防止機能付きのプレフィルドシリンジの注射剤。喘息患者の5~10%がステロイド薬などの既存薬剤でコントロール不良の重症喘息と言われているが、ファセンラの第I相試験では、好酸球が24時間以内に速やかに除去されることや、気道組織中の喀痰中の好酸球も除去することが確認されている。