バイエル薬品は、2017年の国内売上高が前年比4.9%増の3059億円(薬価ベース)と堅調に推移し、3000億円を突破したと発表した。ハイケ・プリンツ社長は、4月26日に都内で記者会見し、「国内市場がマイナス成長となる中、トップ10入りを果たすことができた」と満足感を示した。抗凝固薬「イグザレルト」などの伸長により、後発品がない製品の売上割合は83%と8割を超え、新薬中心の製品構成へのシフトに成功した、6月には神戸市に海外製薬企業では初となる国内インキュベーションラボを開設し、ベンチャー企業の研究開発支援から日本発シーズの取り込みを図る。
国内製薬企業の売上ランキングでは前年の第10位から第8位に浮上した。主要製品ではイグザレルトが11.5%増の715億円、加齢黄斑変性治療薬「アイリーア」が12.9%増の599億円と上位2製品が二桁成長を達成した。高脂血症治療剤「ゼチーア」が3.7%増の319億円、高リン血症治療剤「ホスレノール」が1.4%増の286億円となった。
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