中外製薬は、昨年から一部の基幹病院で試験的に導入している抗癌剤「ゼローダ」の服薬適正化支援アプリに続き、抗PD-L1抗体「テセントリク」を服用する患者の副作用マネジメントを図る目的で治療支援アプリの提供を開始した。ゼローダの適正使用支援アプリでは、医療従事者や患者、その家族を対象としたアンケート結果で、全体的に高い満足度が得られており、今回は第2弾となる。患者の症状入力から、医療専用ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と連動させ、患者と医療従事者のコミュニケーションを促進し、副作用の早期発見につなげる。免疫チェックポイント阻害剤に治療支援アプリを導入する製薬業界初の事例となる。
テセントリクの副作用マネジメントを目的とした治療支援アプリは、医療系IT企業「エンブレース」が手がける地域包括ケアでの多職種連携を支援するSNS「メディカルケアステーション」と連動させ、患者と医療従事者間のコミュニケーションの活性化により副作用マネジメントが必要な患者の服薬適正化を図るもの。
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