◆風邪に抗菌薬を使わない適正使用の取り組みが広がりつつある。薬剤耐性(AMR)対策を推進する国立国際医療センターAMRリファレンスセンターは、一般向けに「風邪に抗菌薬は効きません」と注意喚起する記事をホームページ上に掲載している
◆小児科医からも「外来診療で抗菌薬が必要なケースはほとんどない」と語られ、本当に抗菌薬が必要な疾患は急性中耳炎、急性咽頭炎くらい。抗菌薬を使う必要がある疾患もペニシリン系でほとんど対応可能だという
◆子供の親をはじめ患者側も「抗菌薬を処方されなければ心配」という漠然とした不安が無意味な抗菌薬の処方に拍車をかけていた面は否めない。抗菌薬が処方されないと別の病院を受診する患者もみられ、こうした行動をいかに防ぐかが重要だ
◆実際、医師や薬剤師が粘り強く説得し、抗菌薬を飲まずに風邪が治る経験をしてもらい、患者の納得を得て処方を減らす取り組みが不可欠。その先頭に立てるのが薬剤師だ。AMR対策でこそ専門職としての存在感をアピールしてほしい。
「風邪に抗菌薬は効きません」
2018年11月02日 (金)
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