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元研究者である2人の作家

2018年11月05日 (月)

◆元研究者である2人の作家に取材した。岩木一麻さんと喜多喜久さんだ。どちらも宝島社の「このミステリーがすごい!」の受賞作家である
◆岩木さんは、元国立がん研究センターの研究者。デビュー作「がん消滅の罠 完全寛解の謎」は40万部を突破し、ドラマ化までされた。大ドンデン返しが痛快だが、奥底には「ミステリー小説を一般者に対する疾患啓発本にしたい」という信念がある
◆喜多さんは東京大学薬学部卒の元製薬企業研究者で、既に26作品を執筆している。一般の人たちが抱く化学への抵抗感をなくす挑戦を続ける。大学の研究室を舞台にそこで起こる小さな謎を解いていく。化学をエンタテイメントに変え分かりやすく伝えている
◆一般の人たちに興味を持ってもらうにはどう伝えたらいいか。そんな発想が製薬企業にいま足りないもの。技術は日進月歩で進む一方で、医療制度は限界点を迎える。制度を守りたい、変えたいのであれば、あなたが作家になって、これまでと違う言葉、違うアプローチで伝えてみるといいのでは。



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