「入院時加算」も追い風に
地域包括ケアシステムの完成に向け、入院前から退院後までスムーズな患者支援が求められる中、事前に薬剤師が持参薬を確認して薬に関連した手術中止を回避するなど、薬剤師の早期介入が欠かせなくなっている。2018年度診療報酬改定では、入院を予定している患者への服薬中の薬の確認などを評価する「入院時支援加算」が新設され、入退院支援を一層強化していく流れを後押しする格好となった。23日に神戸市内で開かれた日本医療薬学会年会では、患者の入退院支援を積極的に行ってきた医療機関の取り組みが紹介され、薬剤師が専門性を発揮して介入を行う必要性を共有。加算目的ではなく、患者が住み慣れた地域で生活するための体制作りに加算を活かすようクギを刺す声も出た。
入院時支援加算は、入院を予定している患者に入院前の外来で入院中に行われる治療の説明や服薬中の薬の確認などを実施し、支援を行った場合の評価として新設され、退院時に1回200点を算定できることになった。
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