安全性を中心に治験支援ソリューションを提供する米アリスグローバルは、米FDAが現在のファーマコビジランスシステムの一部に代わって、同社の人工知能(AI)とロボットによる業務自動化(RPA)を組み合わせた安全性システム「LifeSphere Multivigilance」を実装すると発表したのを受け、日本の製薬企業に対するプロモーションを強化する。AIとRPAを用いて、医薬品の安全性に関する監視作業での変革を支援する一方、製薬企業の安全性部門が行う市販後における安全性監視業務の効率化にも役立てる。アリス日本法人の仁賀勝彦社長は、「日本でも安全性監視業務のプロセスをAIに変えていきたい」と述べ、今年前半に日本語バージョンを投入したい考えを明らかにした。
同社は、創薬から臨床開発、承認申請、上市後の安全性管理まで製品ライフサイクル全体をカバーする共通プラットフォーム「LifeSphere」を展開し、世界200以上の製薬企業にシステムを提供している。特に強いのが安全性システムで、顧客である外資系製薬大手やFDAと協調し、AIやRPAを組み合わせた次世代型安全性プラットフォームを開発。昨年にはFDAが運用している副作用データベースで、従来のシステムの一部に代わって、アリスの「LifeSphere Multivigilance」が採用されることになった。
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