昨年、大きな議論となった医薬品医療機器制度部会は10回の熱い議論のすえ「医薬分業の今後のあり方」が別途取りまとめられるこことなり、改めて医薬分業を再考する必要性を感じる。分業率が70%超の今、何故このような議論に至ったのか。制度に依存し、診療報酬の点数ありきで患者視点が抜けていた現状が議論に拍車をかけていたのではないだろうか。多くの薬局・薬剤師からは“やってきた”との返事がありそうだが、これはDutyであって当然やらなくてはならない作業でMission(仕事・使命)なくして患者にメリットは与えられない。この部分をスルーしてきた結果が今回の取りまとめではないだろうか。
今回の研究会(225回)で講師をお願いした山本 章氏は厚生省・環境庁時代、「医薬分業担当課長補佐」の名刺を自前で作成して医薬分業を説いて回ったエピソードを持つほどの医薬分業には鬼といわれるほど執着されていた方です。いまでも熱い気持ちは変わらない山本氏、今回の問題をどのように捉えているのでしょうか。高齢化社会の今、薬の適正使用と保険財政上、医薬分業の必要性は明らかです。
山本先生は人生100年時代、長い人生設計のキーワードは「自立」であると断言する。個人はもとより産・官・学を問わずあらゆる組織・団体などにとっても大切なキーワードだ。物の見考え方を再考する絶好の機会ではないでしょうか。ご期待ください!
日時
平成31年2月20日(水)15:00~17:00
会場
薬学ゼミナール「お茶の水教室」3階
東京都千代田区神田駿河台2-1-14(地図参照)
演題
「医師が薬を売っていた国 日本」
講師
山本 章氏(NPO法人青葉の樹 理事長 薬剤師)
参加費
会員(無料)、非会員:当日参加(3,000円)、学生:無料会
*出欠連絡:(m.inoue@ytl.jp 井上:事務局)まで!
・会員の代理参加が出来ますのでご利用ください。
*当日の連絡先:田中(090-2417-0816)、水野(090-1813-7067)
*終了後、懇親会があります。ご参加ください。
*準備の都合上出欠を15日(金)までにいただけると助かります。
次回のご案内
日時:2019年3月14日(水)15:00~17:00
・2018年度診療報酬改定1年を総括します。
・さらに薬機法改正など課題を検証します。
主催
医療・医薬品情報研究会