ペプチドリームは、特殊環状ペプチドの自社創薬プラットフォーム「PDPS」から、ペプチドと低分子薬をリンカーで結合させたペプチド薬物複合体(PDC)に応用する創薬プロジェクトを推進する。金城聖文取締役副社長は、15日に開いた決算説明会で、「他社との戦略的提携を通じて、自社パイプラインを拡充させたい」と述べ、製薬企業が開発でしのぎを削る抗体薬物複合体(ADC)が抱える細胞内標的に対する薬物送達性や脳内デリバリー、薬物動態のコントロール、製造コストといった課題について、「PDCで解決できる」との考えを示した。
同社の2019年度中間決算では、売上高20億円、営業利益5億円、純利益は6億円と上半期では過去最高業績を達成した。開発プログラム数で見ると、ターゲット特定からヒット化合物までで42件、リード化合物で36件、前臨床試験で10件、臨床候補化合物で4件、第I相試験で1件と合計94件が進行し、半年前に比べると新規プログラムが10件増えた。
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