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病院薬剤師評価に懸念

2019年02月27日 (水)

◆厚生労働省が薬機法改正の報告書と別立てでまとめた「医薬分業の今後のあり方」には、医薬分業への批判的意見が盛り込まれた一方、病院薬剤師には「医療への貢献度が他職種から見て分かりやすい」など好意的な意見が目立った。検討会での意見を反映させているため仕方ないと思うが、「病院薬剤師はしっかりやっている」との評価が必要以上に広まることに懸念を抱く
◆病院薬剤師を評価することで薬局薬剤師の奮起を期待する側面もあると思うが、薬局薬剤師との比較で病院薬剤師を持ち上げることにより、医科の財源で賄われている診療報酬を調剤の財源から捻出しようとする思惑もあるためだ
◆もちろん実現性は乏しく、病院薬剤師がそうした論調に乗ってしまう事態もないと思われるが、“その論調”を上手く利用しようとする人たちもいることは知っておきたい
◆地域偏在や人員不足など、病院薬剤師が抱える課題は多い。いまは数年後を見据え、「なすべきことは何か」を真剣に考え、愚直に取り組むことを徹底した方が良さそうだ。



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