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平成の医薬品産業-売上データで振り返る30年- 2005年

2019年03月11日 (月)

全盛期迎えた生活習慣病薬‐ARBが急浮上で上位占める

 「郵政解散」で自民党が衆議院296議席の記録的な圧勝を果たし、小泉旋風が吹き荒れた2005年。国内の医薬品市場にも業界再編の嵐が巻き起こった。山之内製薬と藤沢薬品が合併して「アステラス製薬」が誕生したのに続き、第一製薬と三共が合併して「第一三共」となった。さらに、大日本製薬と住友製薬による「大日本住友製薬」、帝国臓器製薬とグレラン製薬による「あすか製薬」が相次ぎ誕生。わが国における製薬業界再編の本格化を告げる号砲が鳴り響いた。

 その05年の国内売上高でトップに立ったのは、武田薬品のアンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)「ブロプレス」。1999年の販売開始以来、高血圧症患者に広く処方され、6年で国内売上高1位に上り詰めた。


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