18年売上は前年比で倍増
ギリアド・サイエンシズ日本法人のルーク・ハーマンス社長は19日、都内で記者会見し、日本たばこ産業(JT)と国内で抗HIV薬の販売に関するライセンス契約を解消し、HIV領域に参入することに言及。「肝疾患に続く事業の柱になる。将来的にはリーダーシップを取っていきたい」と抱負を語った。現在、承認申請中の三つの有効成分を配合した経口抗HIV薬「ビクタルビ」を自社第1号製品として発売する計画で、新設したHIV事業部のもと、自社での情報提供活動を進めていく方針だ。さらに、炎症性疾患領域ではJAK阻害剤「フィルゴチニブ」の関節リウマチ適応で年内に承認申請、来年の承認を計画しており、「今後5年で年に一つの新薬を発売していく」と述べた。
同社の18年国内売上高は、C型肝炎治療薬「ハーボニー」がジェノタイプ2型の適応追加承認を取得したほか、B型肝炎治療薬「ベムリディ」の長期処方解除により、前年から売上収益が倍増した。今年はHIV事業の追加で日本での事業機会がさらに広がる見通しにある。
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