武田コンシューマーヘルスケア(武田CHC)は、東亜薬品工業(東京渋谷区)が製造販売する酪酸菌配合の整腸薬「ビオスリーブランド」のうち、指定医薬部外品の「ビオスリーHi錠」「ビオスリーH」について、日本国内において単独で販売する契約を締結し、1日から“タケダブランド”として、パッケージも一新して新発売した。東亜薬品工業の整腸薬領域における専門知識と、武田CHCの強みである企業ブランドや販売力を融合させ、酪酸菌の特徴を広く訴求してビオスリーブランドの浸透を図り、さらには整腸薬市場の活性化にもつなげたい考え。
ビオスリーは3種の共生する活性菌(糖化菌、乳酸菌、酪酸菌)を配合した整腸薬で、腸内フローラを改善して腸内環境を整える。ネーミングの「ビオ」は生命を意味する接頭語で、活性菌を表現。「スリー」は活性菌が3種含有されていることを意味する。東亜薬品工業では、医療用のビオスリーを薬局でも購入したいとの要望から、1988年に一般用の「ビオスリーH」を発売。以来、31年間にわたって愛用されるロングセラー商品となっている。
武田CHCでは今回、新たな整腸薬ブランドを提供していく目的として、「優れた作用を持つ整腸薬を健康を願う生活者の方々に提供すること。さらには整腸薬市場の活性化も目指したい」(マーケティング本部)とする。酪酸菌の作る酪酸は腸の健康に重要な役割を果たしており、近年その働きが注目されている。そして酪酸菌の価値・便益を提案することで“次世代整腸薬”という新たな軸を創造し、伸長傾向にあるOTC整腸薬市場(2017年度225億円)の活性化も目指していく。
ビオスリーは、糖化菌、乳酸菌、酪酸菌の3種の活性菌を配合。これら共生する3種の活性菌が小腸から大腸まで生きたまま届き、有用菌を増やして腸内フローラを改善する。酪酸菌の産生する酪酸は短鎖脂肪酸であり、腸の健康維持に重要な働きをする。ビオスリーの乳酸菌はこの酪酸菌の増殖を促進する働きがあり、さらに糖化菌が腸内のビフィズス菌の増殖を大きく促進する。
タケダブランドとなったビオスリーは、清潔感・安心感・効果感を伝える白を基調としたパッケージデザインに一新。やや甘みのある飲みやすい小粒の錠剤「ビオスリーHi錠」(税別希望小売価格42錠980円、180錠2280円、270錠3180円)と、3カ月の赤ちゃんから服用できる散剤の「ビオスリーH」(36包1380円)の2タイプがあり、いずれも指定医薬部外品。
同社の調査からは、「20~69歳人口の中で年に1回以上、整腸薬を使う人は約4800万人と推計され、これらの人のうち高価でも高機能な製品を求める整腸薬ユーザーは約3割と考えられる。一方で、現在使用している整腸薬と他の製品の“違い”に気づいておらず、複数銘柄を購入する人が少なくない」ことから、同品の確かな整腸効果を新たに開設したブランドサイト(https://bio-three.jp)やTVCM、店頭プロモーションを活用し、訴求していく。
ブランドの新たなコミュニケーションメッセージを『腸人になろう。酪酸菌で、新しい腸活はじまる。』とし、幅広い年代に認知され、モデル・女優として活躍する中村アンをイメージキャラクターに起用。健康志向の高い女性に「酪酸菌=腸活の新しい手段」という提案を行っていく。CMは5月下旬頃に放映の予定。