アステラス製薬は、4月からグローバルでの販売体制を再編し、アジア・オセアニアの一部だった中国を独立させ、中国・香港・台湾をカバーする販売部門「グレーターチャイナ」を新設した。日米欧と並ぶ最優先市場として位置づけ、MRに加え、メディカルアフェアーズや薬事部門も強化し、中国市場に積極投資する。安川健司社長CEOは、4月25日に開催した決算説明会で、「現在の中国売上は約500億円だが、早い段階で1000億円を達成したい」との目標を語った。
同社の販売体制は、日本と米国・中南米を包括した米州、欧州・中東・アフリカのEMEA、アジア・オセアニアの4部門体制で展開していたが、4月からは日本、米国、グレーターチャイナ、欧州・カナダ・豪州の「エスタブリッシュドマーケット」、その他地域の「インターナショナル」の5部門体制に組織変更した。中国と米国を独立させ、医療制度や市場特性が類似している国・地域を一つの部門に統一させた形だ。また、各部門で投入していく開発品のブランド統括責任者の権限を強化し、開発機能との連携も推進していく方針。
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